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『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ/ブライアン・ハリガン+デイヴィッド・ミーアマン・スコット』

      2015/01/10

知り合いの勧めによりこちらの本を読みました。
非常に参考になる本です。

グレイトフル・デッドというバンドの活動スタイルが今日のビジネスシーンに応用可能だと書かれています。
おそらくどのビジネスシーンにも応用可能でしょう。そんな内容になっています。
しかし、一番参考にした方がいいのは音楽のをビジネスにしている人。
絶対に読んだほうが良いと思います。非常に影響を受けました。

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『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』の自分的大切なキーワード

「大衆操作的」ではないマーケティングもあるんです。
むしろ、大衆のほうが、自らマーケットを創っていくようなマーケティングもあるんです。それが、グレイトフル・デッドと、デッドの仲間たちの、それ、です。

人間は物語の上で生きています。共感を呼ぶ物語が「見られている」ことで生まれたら、1%の可能性が2%になるかもしれない。
それが「見られている」効果です。

ドラッグカルチャーのポイントはなにか?それはありていに言えば「へらへらすること」・・・上昇志向を忘れることです。
他人と比較することを止めることです。
かわりに、より気持ちよく、より楽しく、より仲良く、へらへら
とやわらかくいる。
上へ上へ、代わりに、横へ向こうへ前へ後ろへゆらりと動く。

2009年、カリフォルニア大学サンタクルーズ校「グレイトフル・デッド・アーカイブ」を開設した。

13枚のスタジオ録音アルバムも売れたが、バンドを別格の存在にしたのが「ライブ体験」である。
様々な音楽のジャンル(ロック、カントリー、ウエスタン、ジャズの即興、ゴスペルなど)の要素を組み合わせた自由な演奏スタイルにより、完全に新しいサウンドを生み出した。
バンドは30年あまりで500曲ほど演奏したが、そのうちオリジナルは150曲に過ぎなかった。

たいていにロックバンドは、ひとつのツアーで毎回同じ曲を同じ順番で演奏するが、グレイトフル・デッドの場合は、ライブごとに何を演奏するのかまったく予想がつかない。その意外性こそが「グレイトフル・デッド体験」の一部となっていた。

日常とは異なる特別な「ハプニング」であり、冒険の旅の「目的地」であり、最もダイバーなファンにとっては「人生」そのものだった。

ライブにきたファンに自由に録音させ、手作りのテープをファン同士が交換することを許した。
録音を取り締まらなかったことで、最も人気があるツアーバンドになり、チケットを何億ドルも売り、いつの間にか収益の高い「企業」を作り上げていた。
グレイトフル・デッドはよそとは正反対のことをやる「コントラリアン・マーケティング」の、壮大なケーススタディなのだ。

グレイトフル・デッドは、「製品」を革新することよりも、「ビジネスモデル」を革新することのほうが、ずっと重要なのだと教えてくれる。

ふつうのバンドは、自分たちが考えるライブの「イメージ」を観客に押し付けるが、グレイトフル・デッドはそうしなかった。
コンサートを聴きにくる2万人も、ライブ体験の重要な一部、であり、「ハプニング」で「目的地」なのである。
つまり、グレイトフル・デッドの場合は、バンドではなくファンのコミュニティが「グレイトフル・デッド体験とは何か?」を決めたのだ。
ファンを対等なパートナーとして扱うグレイトフル・デッドが私たちに教えてくれるのは、「会社や製品がどういうものであるかを決めてくれるのは、ファンのコミュニティだ」ということである、ツイッター、フェイスブック、ブログなどでコミュニケーションを取る時代には、企業が考え方を押し付けることはできないと思い知らさせる。

バンドの文化である「管理をゆるくする」ことを実践すればどんな組織も恩恵を得られる。

ツアーそのものが主な収入源であったので、グレイトフル・デッドは、自分たちのライブをほかのバンドとは違うやり方で運営した。
例えば、演奏する曲のセットはライブごとに異なり、同じ曲でも演奏の仕方が異なる。

ロックバンドの典型的なビジネスモデルの「基本的通念」を変えることで、グレイトフル・デッドはバンドとファンの両方が連鎖的に恩恵を受けるような「カスケード効果」を作り出したのである。

ほかの企業がやっていることに追従してビジネスモデルをまねするのは、革新を起こすよりもはるかに簡単だ。だが、それはダメだ。ライバルは観察すべきだが、ライバルと同じことをしたくなる誘惑には、全力で逆らわなければならない。

扱う商品が限られていると、お客さんが逃げてしまうと思うかもしれない。だが、実はその反対なのである。

グレイトフル・デッドは「技術的には最高のミュージシャンではない」と主張する人もいる。
だが、異なる音楽的な経験を積んだメンバーが集まり、それがパワフルなコンビネーションを作り、ほかのバンドにはないサウンドを作り出したことは間違いない。

自分たちが専門としている分野や、なじみのある分野以外から、能力のある人を連れてくることが重要である。

たいていのロックライブは、綿密に調整され、同じプログラムを繰り返すが、グレイトフル・デッドはまったく台本なしだった。
だから、メンバーはよくミスをした。楽曲を弾き始めたものの入り込めずに途中で止めてしまうこともあった。
ミスをしても特に気にせず、新たにやり直す。そんな彼らをファンは理解し「グレイトフル・デッド体験」の一部として受け入れた。
しょせん人間なのだから。

グレイトフル・デッドは、透明性さえあれば、過ちはすぐに許してもらえると教えてくれる。

信頼性は透明性から。

即興と実験を繰り返し、しかもすべてのライブが異なった内容だったので、グレイトフル・デッドはほかのロックバンドよりも多く失敗した。
グレイトフル・デッドは自分たちに厳しく、ライブで大失敗したときにも、ちゃんと自覚していた。
だが、出来の悪い演奏をしたとしても、保守的になることなく、新しい試みを繰り返した。挑戦し続けながらも、常に失敗から学んでいたのだ。

ライブで技術を活用したためにグレイトフル・デッドはさらにクリエイティブになり、最も成功したツアーバンドになった。

グレイトフル・デッドは、バンドにくっついて全国を旅する熱心なファンを引き寄せ、完全なサブカルチャーを作り出した。
~中略~
音楽のみならず、このサブカルチャーとファンがプロダクトの一部になり、新たなファンを魅了したのである。

ファンにとって最も重要なのが、自分と考え方の似た人々が集まる場の居心地の良さだった。

つまり、変わり者は膨大な市場なのである。

観客ではなく、参加者

デッドヘッズはもちろん音楽が好きだ。けれどもグレイトフル・デッドのコミュニティは、デッド・ヘッズにとって音楽以上の意味がある。

グレイトフル・デッドは、「グレイトフル・デッド体験」が何であるかを、ファンに決めさせた。
ファンを自分たちといっしょに旅する対等なパートナーとして扱ったのだ。

スピナーズたちを外れ者ではなく、旅の道連れに選んだのである。

コミュニティが育ってゆく過程で、グレイトフル・デッドは自分たちのイメージを押し付けることなく、それをファンに任せた。
これは一般的ではないやり方だが、実は非常にうまくゆくことが多い。

熱心なファンに冒険の旅についてきてほしいのであれば、思い通りにコントロールしようとするのをやめなければならない。

自分からコミュニティに入っていって、定期的にみんなと交流しよう。

忠実なファンを大切にしよう。

企業はビジネスのやり方をひっくり返す必要がある。ファンである既存のお客さんを優遇し、情報を最初に知らせるべきだ。
自社に対して時間とお金を費やしてくれている人に、「あなたは大切な方です。」と伝えよう。

業界でアーリーアダプター(初期導入者)であるべき。

バンドが成功を収めるにつれ、テーパーの数も増え、問題が生じるようになった。マイクロフォンの数が多すぎてステージの視界をふさぐようになり、他の観客から苦情が寄せられたのだ。テープ録音を禁じたり、壁で隔離したりするのではなく、グレイトフル・デッドはこれを機会ととらえた。

消費者や顧客にリーチするには、面白いブログ、ビデオ、記事などの無料コンテンツをたくさん生成するのがよい。直感的に、無料で提供しては儲からないと思うかもしれないが、実際には効果がある。
~中略~
つまり、ひとつひとつのコンテンツが、潜在的な顧客を引寄せる「ミニ磁石」のようなものだ。

コンテンツをなるべく魅力的なものにし、読んだ人がそれを、ツイッター、フェイスブック、ユーチューブ、ソーシャルブックマークなどを通じて伝えやすくしなければならない。

ひとつひとつのライブが異なるので、ファンは何十、何百ものライブ録音を集めることを楽しむ。
そのうちに、多くのファンは高音質の録音を耳にすることになる。いったんそれを耳にすると、何度もダビングしたテープの音質では不十分なことを悟る。こうしたひとたちが、グレイトフル・デッドが提供する高音質のレコードを買うのである。

グレイトフル・デッドは、そのブランディングにおいても、即興演奏のようなスタイルを取った。

グレイトフル・デッドは、ブランドの「個性」を表現すれば、見た目が多少違っていても、ファンは気づいてくれることを教えてくれる。

グレイトフル・デッドには、情熱、創作意欲、想像力があり、真実や公正さ、正義、自分らしさを普及させようとする強い意思があった。

常識というものを疑ってかかるクセがある

この本はバンドが主人公で進んで行くビジネス本なので、直接真似できることがたくさんありました。
音楽家は必見の本だと思います。

 - 楽しく優しくなるために読んだ本

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